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飯島愛が愛される価値観

 2008-12-26


イブの日に、世間一般の世情とは似つかわしくないであろうニュースが飛び込んできた
元タレントの飯島愛さん(36)が、なんと都内の自宅マンションで死亡していたという(なお25日の段階では、死亡は約一週間前、自殺や病死の可能性を含め死因の特定はされていない)

さて、彼女は自らが告白しているように、元AV女優である
“清らかな着衣”などまとっていないはずの世間だが
なぜかこうした問題にはおしなべて律儀に襟を正し、その過去には後ろ指を差すことだろう
だが、仮にその考えが正しいとしても
元AV嬢が実際にタレントとして売れたということは前例のないことであり
その地位を築けた彼女にはそれなりの才能があったと見るべきだろう
もちろん、その人格面も含めて





彼女を特別に意識したことは特になかったが、今振り返れば
引退前の彼女が振りまいていた「毒舌」に不愉快になったことは僕はまったくなかった
なお、このたび調べてみたが、彼女と仲が悪いとされる有名人の中に
名は伏せるが僕が嫌いな人間が共に複数挙げられていたのには
正直驚いた。その人々は、僕が感じるには人を“小馬鹿にしたような”雰囲気を常に醸している
ということは、敵の敵は友というが、飯島はたとえ毒舌でも奔放であったとしても
心根がそういうタイプではなかったということだ
現に、共演者への繊細な気遣いなど、彼女には知る人ぞ知る素朴な一面があったという

ところで'02年のW杯では、韓国-イタリア戦
明らかに韓国びいきと思われる審判とその証拠のビデオシーンを
マスコミが報道しないことに激しく抗議し「もうキムチ食べない!」と彼女が発言したことが
話題となった。ではこの“暴論”に対しての彼女へのバッシング、吹き荒れただろうか?
もしこれが言いがかりや偏見でないとすれば、端的に言って彼女の動機は正義感になるだろう
つまりは、もうここで結論は出るが、要は、かつて不良だろうが元AV嬢だろうが
飯島愛の人間としての根の部分は真っ当であったということだ

こうなれば、彼女が出版した半自伝的小説「PLATONIC SEX(プラトニック・セックス)」で
自らの過去をあえて赤裸々に告白したのも
決して人気取りでも金欲しさゆえでもないと言えるだろう
その告白はお飾り的なものにとどまらず
自身の性病や整形等のいわゆる“タブー”の領域に切り込み
まさに人生と正面から向かい合ったものだったのだ

バラエティー等でおバカキャラもどきに見せていたが、頭は悪くなかった
毒舌コメントの他にも、自分を反省し
エイズ予防の啓蒙活動やそのイベントに参加したりするなど
無防備な性行動による性病の危険をしっかりと世に問うなどの社会性もあった

しかし、である。物事は、往々にして手遅れになるということのほうが多い
「親孝行したいときには親はなし」ではないが
まさに自分の“エンジンがかかり始めた”頃に、矛盾ながらその夢は失速し
最悪消えてしまうのである
飯島愛はこの点、自らの病気があとに大きく尾を引いたろう


彼女が芸能界を引退した理由の一つが「腎盂炎」
うつ状態、薬の過剰摂取(の疑い)、少なくともこれらの負の要素は、彼女には残酷に重なった

頭はあとで使うこともできるが、ただこの世には数々の罠がある
それから抜けられればいいが、それにはまったらもう人生おしまい、ということもある
今年話題になった学生の大麻汚染もそうだが、性の問題もまたそうだ
だから、人生において大事な価値観は早くから築いていたほうがいいし
またそうした身を守る術を自分の心で払いのけないだけの強さは、持っているべきと思う

“簡単にエッチを許しちゃダメ。デートでのワインやレストランのランクがすぐに下がっちゃうよ”

これは文化放送の特別番組「PLATONIC SEX それから…」の収録において
飯島が披露した独特の価値観だそうである('07年2月)

性交に憧れるがでも相手がいない者の、やせ我慢や見栄っ張りではない
むしろ「たっぷり経験した」者の、まさにその“渾身”が世に問うている現実なのである
人生経験があろうとなかろうと、第三者はこうした言葉からも学ぶべきだと思う
特に、その後の“病気”ゆえに生死が左右される問題なのだから一大事である

あとは、やはり、人は本当の「愛」を見つける旅に出るべきだ
AVからゴールデン番組に出演するにまで飛躍した彼女であっても
本当の「愛」を傍らに置くことはできなかったのだから
約一週間も発見されず孤独死とは、老女でもないのになんか悲しい

本物かただの飾りかは別にして、世間が一年で唯一、「愛」を高らかに歌うクリスマス・イブ。そのまさに「愛の絶頂の日」に、名前も「愛」そのものであった飯島愛が死を遂げた(正しくはこの日に発見された)のはじつに皮肉だ。

頭はできるだけ若いうちから、“人のふりも見て”参考にしながら賢く使おう
そして、異性経験の豊富さに決して比例しない
イブで浴びるイルミネーションの数に決して比例しない「本物の愛」を求めていこう
以上、悲しくも飯島愛の死から、僕らが学べることと考える

では最後、彼女に哀悼の意を表し、ほんの少しだけ意味深なご本人の言葉で終わることにする
僕は納得できたが、これをどう捉えるか?
(なお文脈から、いい加減で述べているのではないことだけはうかがい知れたのでご安心を)
半分本気で信じ、そして半分本気で否定してみるといいと思う

”人生どうにでもなるぞ、楽しいぞー。踊ったり、踊らされたり、ね。”

(彼女のブログ「飯島愛のポルノ・ホスピタル」、今年11/30の記事末文より)

ツカサネット新聞より

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